皆さん、こんにちは。
前回の記事では、Google広告を全く知らない人に説明をしました。
今回は、その続きとして、Google広告で失敗しないために知っておくべきことを解説します。
Google広告は失敗と成功の差が激しいです。
少しの投資と短い時間で満足のいく結果が出せる個人がいる一方で、中堅~大企業でも結果が得られないまま広告費と運用費用だけが、重なっていくことはよくある例です。
その理由は『運用のテクニックとコツを知っているかどうか』ではなく『Google広告でできること』と、『実はできないこと』を理解していないから、なんです。
この記事では、
- Google広告の典型的な失敗例
- Google広告で満足のいく結果を得るための心構え
を、紹介していきます。
実際のテクニックは紹介しておりませんので、その旨はご了承ください。
また、この記事と合わせて、Google広告とはそもそも何かを以下の記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください。
Google広告で失敗する4つの例
予算が少なすぎる
『少額から始められる』のがデジタル広告のいいところ。実際そういう側面もあります。
が、あまりにも広告費が少ないのは問題です。
例えば、ヘアスタイリストや会計士で個人でビジネスをしている方が、小規模な額で、特定のターゲットの顧客を狙うことで、Google広告をうまく活用できる例はあります。
一方で、中規模の会社や店舗は、商品数、サービス規模がそれなりに大きく、競合も多く、ターゲットを絞りづらいことから、予算が途中で尽きてしまい、逆に中途半端な結果に終わる例もあります。
Google広告が、本領を発揮するのは十分な広告運用データが取れて始めてからです。
数か月から1年程度は続けられることを前提にスタートする必要があります。
一か月だけ短期集中!というわけにはいかないんだね
インスタグラムやLine広告などで、比較的短期にも向いている広告キャンペーンもありますよ
時間を十分にかけていない
お金さえかければすぐに結果が出るのか、というと、残念ながらそうではありません。
適切な予算を、必要な時間をかけて使って、データを集め設定を最適化していく必要があります。
かけられる予算が多ければ、それだけ早く最適化をするためのデータを集めることができると考えてください。
せっかくのトライアルの途中でストップするのは、それまでの成果がもったいないよね
運用知識が不十分
Google広告を個人や社内運用することは可能です。
ですが、Goole広告は、いわば株式投資のようなもの。
個人で知識を蓄えていき、成功する人もいますが、素人が手をだすよりも、プロに運用させた方が確実です。
少なくとも、全く運営経験のない人が、兼任で手を付けるようなものではないということは覚えておいてください。
社内で運用するなら、専門部署での経験者を雇うべきだね。
でも、それなら外部の専門家に頼むのと差がないかな
販売戦略・方針の変更が多い
デジタル広告の専門家に依頼をしても、満足のいく結果にならないこともあります。その場合は、広告主側の情報提供や方針変更に問題があることが多いでしょう。
とくに、予算、スケジュール、販売商品がキャンペーンの途中で変更になると、それまでに使った広告費と運営費用は、売り上げに活かされることがないまま、ムダになってしまいます。
方針がコロコロ変わることがないように、始める前に目的、予算、スケジュールは明確にしておくことが重要です。
Google広告をはじめる前の心構え
Googleのルールは変えられない
セルフサービスであることは、Google広告の大きな特徴です。
あなたの上司や同僚『わからないことがあればGoogleに問い合わせて聞けばいいのではないか』と言っていたら、ぜひこの記事を読むようにおススメしてあげてください。
旧来の広告と違い、Googleは広告主を積極的に助けてはくれません。また、Googleが定めたルールを変更することもできません。『変えられない』ことを変えようと調べているだけで、時間や労力を使い切ってしまうケースがあります。
それとGoogleが提供している『ヘルプページ』は、もともと英語で説明されているものを、直訳しており、日本語で読んでいると、とても分かりにくい表現がされていることがあります。
可能なら、むしろ英語の説明を見たほうがしっくりくるかもしれないよ
上記を理解した上で、うまくGoogleの提供する情報やツールを使いこなしていくことが、成功のカギです。
Googleの企業秘密
グーグルやフェイスブック社の『アルゴリズム』(以下に説明あり)や詳しい方針は外部には全く発表されていません。
今後も発表されることはないでしょう。
これだけの広告ユーザーがいながらも、外部には決して正確な情報が届かない。
そのため、無数のデジタル広告代理店が存在し、Google社は公認の資格試験を行い、デジタルマーケティング業界の一線で働く人たちは、日々、アルゴリズムの変更に対処しています。
ですから、常に最新の専門知識を取り入れているデジタル広告代理店や専門家に広告を任せる方が、効果が伸びやすいのです。
アルゴリズムとは
デジタル広告業界では『アルゴリズム』という言葉をよく聞きます。
本来は数学やコンピューターサイエンスの世界の単語で計算方法と言う意味があります。
Googleなら無数に存在するウェブページ、インスタグラムなら投稿された写真に対し、機械が『誰にとって有益な情報、魅力的な情報』かを、過去のデータに基づいて判断して、その情報を検索した人や、関連するインスタグラムのアカウント保持者に対して、表示をしています。
この情報を判断する計算方法が『アルゴリズム』です。
ボクの投稿した写真を、誰に『オススメ』するかは、インスタグラムが機械学習できめているんだね
アルゴリズムが変わると、昨日まで効果の出ていた広告でも、突然、効果を失ったりすることがあります。
以前まではGoogleの評価が高かったウェブページや写真でも、計算方法が変わったことで、評価が下がってしまったため、ページや写真の設定を変更し、再度評価が上がるように調整する必要がでています。
やるべきことは3つだけ
それでは、心構えができたところで、実際、何をしたらいいのでしょう。
やるべきことはシンプルに以下の3つだけ。
目標は絞り、具体的に宣言する
Google広告を行う目的は何ですか?と聞かれたら
知名度、売上数、売上額、利益率を伸ばし、さらにムダのない費用対効果の高い広告を出したい
と、答える人が多いかもしれません。ですが、残念ながら、この答えはGoogleでは不合格です。
Google広告の観点からは、知名度、売上数、売上額、利益、費用対効果をすべていっぺんに上げようとすることは、できません。
まずは、販売数を上げるために何をするのか、それだけに目的を絞って、広告のキャンペーンを行います。同時に、商品の知名度を上げる必要がある場合は、別途、別のキャンペーン予算を組み、同時に進行します。
そして、もし販売数のUPと利益UPは短期的には矛盾してしまうようなら、その時期はどちらを優先するのか、一つだけを選ぶ必要がでてくるのです。
このことはデジタルマーケティングのノウハウだけでなく、ビジネス戦略の一部でもありますが、Google社の提供するGoogle広告のオンラインオフィシャルトレーニングの中で、大きく協調されており、時間を割いて説明をされている内容です。
『やりたいこと』さえ、明確であれば、あとはGoogle側は機械的にベストな選択を選んでくれます。Google運用の小手先のテクニックを知る事よりも、目標と達成までのスケジュールを明確に持つことが、一番重要なのです。
コンテンツ至上主義
先述のとおり、Googleやインスタグラムの評価システムは、正確にはわかりませんが、ひとつだけ明確にされていることがあります。
それが『コンテンツ至上主義』
つまり、いいものはいい
ということです。
多くのマーケティング担当者が『すぐ効果の上がるSEO対策』や『効果抜群のキーワード対策』などの宣伝文句に魅力を感じ、セミナーに通ったり、書籍を手にしたりしているかもしれません。
現実的には、Googleやインスタグラムなどが好んで評価しやすい広告デザイン、文章、ページ構成などは、存在します。
ですが、一方でSEO対策や優良広告を出さなくても、ユーザーの役に立つ内容を、わかりやすく、見やすいデザインで提供していれば、自然とGoogleにもユーザーにも評価され、自然とウェブサイトのユーザー数は増えていきます。
コンテンツを作るのにもお金がかかる!!
という現実もありますが、まず企業の担当者としては、自社の強みをよく理解し、ユーザーにサービスを魅力的に伝えるにはどうしたらいいか、に重点を置くことが成功への近道です。
あとは専門家を信じ、任せる
目標と強みをはっきりさせたところで、実作業は専門家を信じて任せましょう。
成功のために重要なのは1と2をどこまでクオリティの高いものにできるかということです。
まとめ
いかがでしたか?
Google広告をはじめる際の不安が少しでも解消できる内容になっていれば幸いです。