こんにちは。このブログでは、イギリスで15年以上仕事をしている筆者が、イギリスのビジネス習慣を紹介しています。
今回の記事では、イギリス人の一般的なオフィスでの1日の過ごし方を見てみましょう。
業種や人や会社によって大きく違うのですが、日本と全く違った習慣がたくさんあります。
『イギリスで働く』ことの雰囲気が、少しでも伝われば幸いです。
1.朝:出勤
出勤時間は決まっていますが、オフィスワークの場合、日本のようにタイムカードは、存在しません。
人によっては、時間を有効に使うため、1時間から30分早く出勤してその分早く帰るのを好む人もいます。
最近、ロンドンでは自転車通勤がトレンドになっているので、オフィスに着くなりシャワーを浴びると言う習慣にしている人も少なくありません。
入社面接時に『オフィスにシャワーはありますか?』という確認をする人も多いです。
2.オフィスで取る朝食
朝食をオフィスで食べる人が結構います。
デスクにコーンフレークの箱が置いてあるのをよく見かけます。
始業時間に出勤して、コーヒーを入れ、メールをチェックしながらシリアルを食べるという習慣の人も多いです。普通の習慣なので、会社や上司に注意されることもありません。(上司も一緒に食べる)
起床→出勤→シャワー→朝食というルーティンもロンドンでは珍しいことではありませんよ。
3.イギリスのランチタイム
ランチタイムは決まりはないのですが、自然と午後1時から2時に取る人がとても多いです。この時間はお店がとても混み合います。
ランチはテイクアウトやコンビニのような店で軽く済ませる人が多いです。
日本のように同僚や上司と一緒に定食屋などでご飯を食べることはまずないので、そういう習慣がなんだか懐かしく思うこともあります。
そしてイギリスのランチの定番と言えば”Meal Deal”(ミールディール)です。
コンビニのようなお店で必ず売っているのですが、
- 好きな種類のサンドイッチ
- 好きな飲み物(ジュース、水、炭酸飲料など)
- ポテトチップスやドリトス
を、棚から自由に選んで、£3(約480円)程度です。(ランチタイムのみ)
日本で言えばおにぎりを2つ+お茶を買うようなイメージでしょうか?
スナック菓子と炭酸飲料がセットになっていることが多いため、最近イギリスの保健省では、健康への害を考慮し、このセットを廃止にする法案を出すべきだという専門家の意見が出ているようです
たしかに、あまり健康には良さそうではないですね。。。
イギリスの退勤
退勤時間になったら、その瞬間、パソコンを止めて、『See you tomorrow』と言って退勤します。
事情がある日や人は、そのまま残って仕事をしている人もいますが、残業するか、家に持ち帰るか、次の日に持ち越すかは、本人と“ラインマネージャー”(直属の管理者)の判断です。
そのため、忙しい時期や、かなり責任の重いポジションにいる人以外が自主的に長時間の残業をすることは、ほとんどありません。
イギリスの働き方は、欧米諸国のなかでは比較的リラックスしているようですね。
同僚とパブへ
会社や部署・上司が飲み会・食事会を主催することは、年に一度のクリスマスパーティ以外はほぼありません。
ただ同僚とパブに行くということは、よくあります。
同僚と飲みに行くときは、100%パブであり、レストランで集まるのは、送別会などの機会だけです。
パブの良いところは、オフィスの近くに必ずあって、1杯だけ付き合って、すぐに帰れること。
パブに立ち寄っても、30分程度で切り上げることができます。
お付き合いがあっても、自宅に帰るのが夜遅くなる事はほぼないと言って良いでしょう。
金曜日は少し早く終わってビールを飲み出だす会社も多く、3時半ぐらいに仕事を切り上げてパブに繰り出す会社も多いです。
以前、私はパブが一階に入っているビルで働いていたのですが、金曜日の午後は仕事にならないほど、うるさかった。。。
それに、金曜日の午後に、外注先、提携先等に連絡をしても、ほとんど連絡がつかなくなるのはこのためです。
以上、いかがだったでしょうか?もちろん、会社や人によって一概には言えない部分も多いですが、イギリスで働く雰囲気が少しでも伝わったのではないでしょうか?
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