移住15年、将来移住を目指す人に伝えたい海外移住の率直な悩みとは

海外移住

イギリスに移住して15年。このブログではシリーズで海外生活の始め方や実体験、その他、いろいろな海外の情報をシェアしています。

在英15年というと大体『中くらいの長さ』です。中には、30~40年以上という方も多いのですが、そういった方は

  1. イギリスでビジネスを立ち上げた
  2. 日本人以外結婚し、パートナーとともにイギリスに残ることを決めた

という方がほとんどです。

こういった『着地点』を作らなかった場合は、15年~20年後に『日本に戻る』決断をする方が多く、私の周りでも『帰国組』が続出しています

海外移住者の現実的な『悩み』ってどんなものなんでしょうか?

この記事はこんな人に読んでいただきたいです

  • 留学・海外就職・移住などを考えたことがある
  • すでに海外に住んで5年未満、将来の計画を立てている
  • ご自身または友人・家族に海外移住者がいる

海外移住すると出てくる悩み

『海外移住生活が楽しいのは最初の2~3年だけ』なんていう人もいます。最初のうちは外国だった場所が、『日常』になれば、いろいろと解決しなくてはいけない問題も出てきます。

日本の家族・友人との距離

一番の悩みは、やはり『日本の家族や友人』と離れることでしょう。

ヨーロッパ、アメリカに移住すれば距離的に、日本に帰国するのは『年に1回』か、それ以下という人が多くなります

1年に3~4回帰国する人もいるけど、お金も時間もかかるよね

移住しなかったら考えない悩みだよ~

イギリスの場合、最初の5年くらいは、日本から家族・友人が訪ねてきたりもしますが、余りに滞在が長くなると、さすがに何度も訪ねてこなかったりしますね。

病院・医療サービス

どこの国でも適切な医療は受けられますが、やっぱり体の事となると『自国がいいな』と痛感します。

イギリスの場合、『健康診断』の考え方が浸透しておらず、会社や地域で診断も受けられないので『病気になってから、病院に行く』のが、当たり前です。

40代以上でも人間ドックのような健康診断をしたことがあるイギリス人

ほとんど聞かないよ

また、正直イギリスの医療は日本と比べて質が良くないんです

待ち時間が長いし、主治医に見てもらっても、症状が重くなければ市販の薬をもらっておしまい、なんてこともザラです。

日本に帰ったらまず歯医者→皮膚科→耳鼻科などの医者巡りをするっていう友人も多いよ。

ビザ取得の悩み・費用

ビザの悩みは移民ならではです。自分での申請もできますが、複雑なものは弁護士に申請する必要があり、その費用もバカになりません。

また、ビザの申請中は場合によってパスポートを申請期間に預けることになり、その期間中は海外旅行ができなくなります。

以前は申請に3か月~6か月もかかるビザもあったよ。

その間は緊急時以外、国外には行けないよ。

年金・貯金・将来の悩み

原則として、もし『死ぬまで日本に戻らない』という覚悟があれば、年金・貯金などのアセットを移住先で増やしていく人が多いでしょう。ただし『定年後、戻るかも』という人は、日本とその国の両方で貯めていくことになります

年金制度は、国によってかなり違うので『どこでどれだけ働けば(納税すれば)いくらもらえるのか』を結構早い段階から計算しつつ、最適なルートを探さなければいけません。

とはいえ、仕事・結婚・定年など、何十年も先の事はわからないよね。

悩みながら選択するしかないよ

日本から海外に移住することのデメリット

このように、移住の大きなデメリットは『お金』と『時間』にかかわる事が多いですね。

それと『ビザ手続き』や『日本への里帰り』など、日本に住んでいれば心配しなくていい問題もついてきます。

さらに、住宅ローンが 『イギリス国籍』の場合にくらべ組みづらいなどの移民ならではのデメリットもあります。

デメリットというより、お金や時間の追加コストが増えるかんじだね。

そこまで、苦労してでも、やっぱり外国に住み続けたい理由はなんだろう?

海外に住み続けることのメリットは?

国にもよりますが、 『日本より安く広い家に住める』 、『日本では味わえない大自然に魅了されて』海外に住む人もいるかもしれません。

ですが、基本的には日本は世界の中でもかなり住みやすい国です。

  • 食べ物がおいしい
  • 四季があり、夏も冬も世界基準では厳しすぎない
  • 清潔、安全
  • 比較的安く、質の高い生活ができる
  • 収入確保が他国よりは安定する

こんなに安定した日本を離れて、わざわざ海外に住みつづける理由はなんでしょうか?

ビジネスを立ち上げたり、結婚して家族ができたりなどという着地点がなければ、人生のどこかのタイミングで日本に帰っていく人がほとんどなのです。

滞在が5年でも、15年でも、30年でも、人の悩みはあまり変わらないのかもしれませんね。

日本と外国の両方に基盤を置けたらいいけど、実現は難しいよ。

自分の着地点を探しながら、海外移住を計画することが大事だね

まとめ

いかがでしたか?

現実的な悩みを率直に紹介させていただきましたが、それでも、私自身は日本に帰るつもりはありません。それは、大変なことがあっても、感覚的に『イギリス暮らしが心地いいな』と感じるからです。

『海外に住んでみたい』、『海外生活ってどんな感じだろう』と思いを巡らせている方、実際、住んで、経験してみるまで自分に合う、合わないはわからないもの。

一度きりの人生、まずは短い期間でも海外滞在を試してみるのもありだと思いますよ。

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