アメリカとイギリスでは『使う英語が違う』と言われますが、何がどのくらい違うのでしょう?
『同じ英語なんだから通じるでしょ』と思えますが、ビジネスシーンでイギリス英語でアメリカ英語が混ざって使われることは、まずありません。
この記事では、『スペル編』として、絶対押さえておきたいイギリスとアメリカの単語スペルの違いを3項目紹介します。
他の違いをさらに知りたい人は、関連記事も合わせてご覧ください。
初級編 ZとS
一番わかりやすい違いです。
アメリカの綴りはZを使うところで、イギリスではSを代わりに使います。
ただし、スペルはSでもZの発音は、『ず』、『ぜ』、のように濁るので注意。
アメリカ | イギリス | 発音 | 意味 |
---|---|---|---|
Analyze | Analyse | アナライズ | 分析する |
Organize | Organise | オーガナイズ | 整理する |
Advertize | Advertise | アドバタイズ | 広告 |
- アメリカはZ、イギリスはS
- 発音は同じ。イギリス式でも濁る
- どちらの国もZを使う単語もある
見た目と発音が同じアメリカ式のほうが簡単ですね
中級編 イギリスのめんどくさいスペル
イギリスでは、Center(中心)をCentreと書きます。
このちょっと気取った形式のスペルがイギリス式です。
アメリカ | イギリス | 発音 | 意味 |
---|---|---|---|
color | colour | カラー | 色 |
theater | theatre | シアター | 劇場・映画館 |
catalog | catalogue | カタログ | カタログ |
yogurt | yoghourt | ヨーグルト | ヨーグルト |
donuts | doughnuts | ドーナツ | ドーナツ |
check | cheque | チェック | 小切手 |
ColorやCenterなど、中学生が習う単語でもイギリス式スペルは違うんですね
イギリスでは、複雑なスペルを使う単語が多いので注意。頻出単語は簡単に覚えられるものが多いので、心配しなくてOK。
上級編 L と I
他にも以下のようなスペルの違いがあります。
アメリカ | イギリス | 発音 | 意味 |
---|---|---|---|
aluminum | aluminium | アルミニウム | アルミ |
chili | chilli | チリ | 唐辛子 |
cancelation | cancellation | キャンセレーション | キャンセルする(中止する) |
install | instal (米式も使う) | インストール | インストールする |
基本はイギリスのほうが、文字が多くなるのですが、Instalだけは、なぜかイギリス式のほうがl(エル)が1つ、アメリカ版は2つです。
明確なルールがあるわけではないので一つ一つ覚えるしかありません。
イギリスとアメリカでスペルの違う単語は100単語以上もありますが、日常生活ですべての単語を知っておく必要はありません。
このページにで紹介した例を覚えていれば十分です。
ただし、ビジネス文書などを作成する際、怪しいと思ったら一度調べてみることをお勧めします。
こちらのサイトに一覧表があります。
ネイティブに『間違っていますよ…』と指摘して、実はイギリス式のスペルでした…というときの気まずさといったらありません
まとめ
以上、いかがでしたか?
ポイントは
- アメリカはZ、イギリスはSと綴る単語が結構ある
- イギリス独自の複雑なスペルがある
です。
日本では基本はアメリカ英語を習いますが、イギリス式の英語は、イギリスだけでなく、ヨーロッパや中東、オーストラリアなどでも使われますので、覚えておいて損はないと思いますよ。