こんなに違う!イギリスVSアメリカ英語の違い【全体像】

イギリスとアメリカの違い英語のまめ知識

アメリカとイギリスでは『使う英語が違う』のは皆さんご存じだと思いますが、実際、何がどう違うのでしょう?日本では学校ではアメリカ英語をベースに英語学習をしますが、イギリスでは、日本で習った英語は使えるのでしょうか?

この記事ではイギリスに15年住んでいる筆者が、イギリス英語を全く知らない人にもわかりやすく、整理して解説します。

項目ごとのさらに詳しい解説は関連記事でそれぞれ紹介しています。合わせてご覧ください。

なぜイギリス英語が重要なのか

イギリス英語の使われている国

イギリスに住み始めて実感したことなのですが、世界全体で考えるとイギリス英語を話す国はかなり多いんです。

まとめてみると

アメリカ英語を習う国=日本人・韓国人・中国人・東南アジア人、南米人(ブラジルなど)

イギリス英語を習う国=ヨーロッパ人、アフリカ人、中東系

イギリス英語ベースだが、独自の英語を話す国=オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、インド

となります。

イギリスでアメリカ英語は使えるのか?

もちろん通じます … が、イギリス人がアメリカ英語を使うことはありません。

日常生活でわざわざ直されることはありませんが、イギリスに住めば、いずれアメリカ式の英語を使っていることに違和感がでてきて、自然とイギリス式になっていくでしょう。

間違いではないのですが、『それはAmericanだね~』とさらっと指摘されます

イギリス英語を知るメリット

知識として違いを知っておくだけで、英会話や文章がぐっと理解しやすくなります。

イギリス・ヨーロッパの人とビジネスや国際交流をする場合にも、イギリスならではの表現があることを知っておけば、相手により親近感を持ってもらえるでしょう。

つまり

  • ビジネスシーンで役立つ
  • 映画、音楽、本などがより深く楽しめる
  • 英語の表現力がUPする
  • 発音はイギリス英語の方がカタカナに近く、日本人には発音しやすいので、学校で習う英語より簡単と感じるかも

興味がわいてきましたか?

早速、詳しく見てみましょう!

イギリス英語の特徴

日本の学校でならうアメリカ英語と、イギリス式の英語では、以下の5つの違いがあります

単語(ボキャブラリー)の違い 

アメリカではゴミの事をGarbage(ガーベッジ)、イギリスではRubbish(ラビッシュといいます。このように、同じものでも、まったく違う単語を使うことがあります。

アメリカイギリス意味
cellphone(セルフォン)mobile(モバイル) 携帯電話
fall(フォール)autumn(オータム)
baggage(バゲッジ)luggage(ラゲッジ)(旅行の)荷物・スーツケース
garbage (ガーベッジ)rubbish (ラビッシュ)ゴミ
vacation(バケーション)holiday(ホリディ)休暇
subway (サブウェイ)tube / underground(チューブ)地下鉄

Subwayはイギリスでは『地下通路』を指します。

同じ単語でも、まったく違う意味になることもあります。

発声の違い

同じ単語や文章でも発音の仕方が違います。

例えば、『できる』という意味のCan(キャン)
イギリスでは 『キャン』より『カン』に近い
アメリカでは  『 キィャン 』 キャを協調、アの部分を『ねちっこい』感じで協調するイメージ

Google 翻訳の発音機能チェックは、アメリカ式ですので、リンクから確認してみてください。

基本的にアメリカ式のほうが、Aの発音やRの巻き舌を強調します。

イギリス英語の方が、単語をはっきりと話し、癖が少ないため、日本人はカタカナ発音に近いイギリス英語の方が聞き取りやすく感じる人が多いと思います。

おすすめ

映画でリスニングを鍛えたいという人に、おススメなのが、特に以下の2本。

イギリス出身の俳優さんでも、聞き取り練習には難しいしゃべり方の方もいますが、この2名の俳優さんの英語は聞いていて、とにかく単語が聞き取りやすいです。

表現、文章の違い

日本の学校では『How do you do?』ハウ・ドウ・ユウ・ドウというフレーズを習いますが、
イギリスでこれを聞いたことは実際ありません。

代わりに

How are you ?(ハウ アー ユー)

How’s going ?(ハウズ ゴーイング)

などが多いでしょう。

翻訳するなら『元気?』、『最近どうよ?』みたいな感じですが、あいさつの決まり文句なので、強い意味はなくても、使います。

イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダとどの国にも特別な言い方や習慣があります。

言葉だけでなく、習慣も合わせて学んでみるのも面白いですね。

表記やスペルの違い

スペリングが少し違います。例えばイギリスでは、Center(中心)をCentreと書きます。

ほかにも、以下の単語のスペルが違います。

アメリカイギリス発音意味
colorcolourカラー
catalogcatalogue カタログカタログ
donuts doughnuts ドーナツドーナツ

表記やスペルの違いは関連記事でくわしく説明していますので、興味のある方はぜひそちらもご覧くださいね。

まとめ

いかがでしたか?

『イギリス英語よりもまずはアメリカ英語をマスターしたい!』と思う人もいるかもしれませんが、実際、海外に出てみるとアメリカ英語を話す人ばかりではありません。

各国で使われる英語の違いを知っていれば、英会話ももっとスムーズになると思いますよ。

タイトルとURLをコピーしました