こんにちは。イギリス在住15年、海外生活のアレコレをブログに書いています。
この記事では『外国人に何をプレゼントするべきか』とプレゼント時の注意点を紹介します。
また、服装、手土産、マナーなどの注意点もまとめています。
どんなギフトが喜ばれるかの背景も合わせて、シーン別にご紹介します
欧米と日本のプレゼント習慣の違い
まず、プレゼントを選ぶ前に、欧米と日本の『プレゼント習慣』の違いを考えてみましょう。
わかりやすいところでいくと、日本ならではの習慣には以下があげられます。
- 旅行のお土産
- お歳暮・お中元
- お見舞い、お礼やそのお返し
- ビジネス・取引先向けのギフト
日本と比べてそもそもプレゼントを贈る機会は少なめに感じます
逆に欧米らしいプレゼント習慣というと、クリスマスギフトへの投資があります。
事例ごとに詳しく見てみましょう
シーン別・何をあげるのが定番?
クリスマスプレゼント
クリスマスは欧米人にとって非常に特別なもの。
ある調査では、イギリス人の大人一人当たりが『クリスマスギフト』として用意する予算は、なんと平均20万円。
というのも、欧米では1人に1つのプレゼントではなく、全員が2~3個のプレゼントを交換する習慣があります。
海外ドラマでクリスマスツリーの下にプレゼントが置かれていることがありますが、あれは飾りではなく、実際中身の入ったプレゼントです。
イギリスでは、プレゼント用のかわいいタグも販売されていて、タグにプレゼントをもらう人の名前を書いておきます。
名前のタグをつけておかないと、誰宛のプレゼントかわからなくなるくらい、たくさんプレゼントがあるんだね。
12月26日はBoxing day(ボクシングデイ)といわれ、家族そろってひとつづつプレゼントを開封する『儀式』が行われます。開封には1~2時間かかる事も。
中身の重要性ももちろんだけど、この開封イベントで家族や親族から笑いが取れるプレゼントを選ぶことも、そこそこ重要だったりするよ
また、先ほど、イギリスには『お歳暮の習慣がない』と書きましたが、クリスマスには仕事関連のお世話になった人や、フラットメイトなどにも簡単な贈り物をすることがあります。
誕生日プレゼント
クリスマスに比べ、重要度も値段も下がります。
誕生日には高級レストランでの食事、大人数でのパーティや記念旅行などにお金を投資する人が多いです。
お友達へのプレゼントであれば、雑貨・小物、本や趣味のグッズなど、日本と同じ感覚で。あまり高級すぎるものを渡す必要はないでしょう。
旅行のお土産
欧米人にとって、旅行で買うお土産は、基本的には自分と家族用。
会社や近所の人に旅行みやげを配る必要はありません。
なので、お土産として買うものは、人それぞれ。
お酒や食べ物、絵画や置物、民族衣装など、その土地ならではの一風変わったものを購入する人が多いです。
外国人の買うお土産に『定番』はないけど、友人向けならTシャツを買う人は多いよ。空港にも面白いデザインの観光地Tシャツがそろっているよ!
女性向けの安全定番ギフト
ソープ、キャンドル、チョコレート
この3つは本当に、もう、いやになるくらいもらいました…
義理の兄弟・親族など、好みがよくわからない人(女性)にプレゼントをしなくてはいけない機会があれば、この3つから選べば、ほぼ間違いはありません。
ソープセットはドラッグストア、スーパーマーケットなどでも、プレゼント用に箱入りになったものがそろっています。
チョコレートも贈答品用のチョコレート専門店が多くあるため、急にプレゼントが必要になったときなどにも利用できます。
チョコレートは男性向けでも定番。個人の好みによりますが、甘いものを好むイギリス人男性は年齢を問わず多いです。
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逆に言うと『よくもらいがち』なプレゼントではあるよ。
相手の好きなものが、すでに分かっていれば、それをあげるのが一番だね!
日本ならではのプレゼントは?
せっかくなら日本らしいプレゼントを渡しましょう。相手にとって新鮮で、自分らしさも伝えられるので喜ばれないことはまずありません。
【とても喜ばれたもの】
- 和柄の食器、花瓶、置物など
- ランチマット、箱
- おちょこ・徳利のセット (普通のものでも高級感があるようです)
100円ショップなどの食器でも、外国人から見れば、高級感のある柄に見えるうようです。
日本らしく、派手目の柄が喜ばれます。(桜、ウサギ、月など)
【意外と受け入れられなかったもの】
- 手ぬぐい:キッチンで使うには高級感がありすぎるし、飾るには薄すぎる。大きさも薄さも外国人にとっては中途半端で、使い道に困るようです。
- 茶碗や湯呑み:ご飯や日本茶以外のものには使いづらい作りになっています。お皿やカップなどのほうが使いやすいようです。
和柄など日本の要素がありながら、欧米式の生活でも使えるものがベストだね
プレゼントのNGとは
日本ではアリ、でも欧米では『それはプレゼントしないだろう…』というものもあります。
靴下・タオル
お歳暮や引っ越し祝いの定番のタオル。また、お世話になった人のお礼として、高級な靴下セットなどもデパートでは用意されいますね。
欧米でプレゼントしてはいけないというルールはありませんが、ガッカリされるかもしれません。
日用品や面白みのないもの=プレゼントにはしないようです。
実用性よりもらった時の『特別さ』を大事に考えているんだね
下着・洋服
洋服は『男性が女性にプレゼントするもの』と考える人も多いです。恋人同士ならもちろん構いませんが、友人通りのやり取りであれば、避けた方が無難でしょう。
ジョーク書いたTシャツや男性下着はよくプレゼントされます
お花
プレゼントとして、喜ばれそうなものの定番、お花ですが、意外と難しいんです。こちらも、男性が女性に渡すプレゼントの定番。
NGではありませんが、恋人向けのギフト以外でお花を渡す習慣は少ないようです。
気持ちが伝わる・『カード』を渡そう
何を渡すか迷ったり、プレゼントを用意する時間がないときでも、気持ちを伝えられるアイテムがカードです。欧米の国の中でもイギリスは特に記念日にカードを渡す習慣が強くあります。
スーパーや薬局と同じくらいの頻度で街には『カードショップ』があり、用途別のカードを手に入れることができます。
カードはプレゼントに添えるためのものではないので、カードだけ渡しても十分お祝いの気持ちが伝えられますよ。
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まとめ
いかがでしたか?
海外の文化を知ればプレゼント選びがもっとスムーズで楽しくなるかも。
皆さんのプレゼント選びの参考になればうれしいです。