国際結婚のいい事と困る事・欧米人の結婚観を理解しよう

コミュニケーション

2000年以降、急速に増えている国際結婚カップル。芸能人にもハーフタレントが増え、日本人以外の方と恋愛や結婚をするのも、当たり前の時代に近づいているのではないでしょうか?

この記事では、私がイギリスに住んで15年の間に出会ったり、聞いたりした国際結婚・国際恋愛カップルを分析し、

日本と海外の結婚観の違いを深堀

し、さらに国際結婚のいい事・困る事(メリット・デメリット)もまとめました。

長年見てきた友人・知り合いの実際の恋愛・結婚話を集めて、冷静に分析しました

国際結婚をオプションとして考えている

国際結婚に憧れるけど、実際どんなもんなの?

娘・息子が外国人と交際しているので、国際結婚の肌感を知りたい

そんな人のヘルプになれば、うれしいです。

結婚には、メリット・デメリットもなく、お互いの協力で成り立つもの…かもしれません。

また、愛情だけでも結婚生活は続く…かもしれません。

この記事では、今後外国人の方とリレイションシップを育てていきたい方の心構えという意味で、参考にしていただければと思います。

国際結婚といっても、相手の国によってぜんぜん違います。この記事では、イギリス・ヨーロッパでの実例となります。が、文化圏の違う国がパートナーの場合でも、参考になるポイントがあると思いますので、ぜひ読んでみてください。

日本と欧米の結婚感の違い

メリット、デメリットを分析するためには、結婚観と形式の違いを理解することが重要。

カップルによってさまざまな結婚観・恋愛観がありますが、大半のケースで共通しているのは、以下の3つです。

押さえておきたい欧米人の結婚観
  1. 夫婦の財布は別
  2. 親・家族とのつながりが強い
  3. 型にハマらない

それぞれ詳細を見てみましょう。

 



夫婦の財布は別

もちろん結婚・同居をすれば『共通銀行口座』を作って、出費をシェアするのは日本と同じです。

ただし、収入は共通口座に入れる分とは別で、個人口座にお金を残すカップルも多いです。

これは日本と比べ、欧米は男女の給料格差が狭いため。

女性側が男性側よりも稼いでいるカップルが普通にいて、日本のように女性が『結婚して仕事を辞める?』という質問をすることも、されることも、ありえません

イギリスはヨーロッパの他の国と比べても、女性の管理職者をよく見かけるよ。世界で初めて女性が選挙権を得た国というのも、納得だね。

仕事=キャリア・キャリアなので辞めないのがまず前提。

ですが、カップル同士の相談で子育てなどとのバランスで、カップルのどちらか家事などに専念するケースはありうるでしょう。

イギリスの場合ですが、チャイルドケアといわれる託児サービス系の料金がべらぼーに高いので、仕事をするより、家事育児を優先した方が収入が多くなるケースもあります。

特にヨーロッパの地方都市やアジア圏の文化では、日本のように『女性が家庭に専念する』という感覚は、今でもあるよ。

結論
  • 結婚して完全に家庭に入りたい女性は、国際結婚は向かない…かも
    • または賛成してくれる相手を選びましょう
  • 欧米では男性も平等に家事・育児をする

親・家族とのつながりが強い

欧米では、日本とは少し違った形ですが、家族のつながりがとても強いです。

私の分析では、日本ではまず『仕事』が優先し、頻繁には親や家族に連絡しないという人が多いように思います。

欧米の場合ですが、何があっても『仕事より家族』。これには自分の親も含まれます

ですので連絡と会う頻度は非常に重要です。

パートナーの家族との用事は最優先されるものと思いましょう。

彼氏が親に毎日連絡をしているから『マザコン』っぽい!など判断してはダメですよ

ただし、日本のように『両親と同居する』という話には、ほとんどなりません。事情がない限り、同居せず、独立するのが一般的です。

あと、嫁・姑問題とかも、まったく聞かないよ。同居もないし、個人の尊重するので、お互いに相手に干渉するような事にはならないよ。

結論
  • クリスマスは必ず相手の家族と過ごすことに
  • パートナーが家族を訪ねる時間を作ってあげよう
  • あなたが自分の家族と過ごす時間も尊重してもらえます

型にハマらない

日本と比べ、周りの目を気にせず、自分たちのやりたいようにするカップルが多いです。

まずわかりやすいところでいうと、

  • 結婚式はしない (セトルダウンのみ)
  • 入籍しない
  • 新婚旅行をしない
  • 結婚・婚約指輪をしない
  • 子供を持たない選択をする

などが、あげられます。

セトルダウン(settle down)とは

“落ち着く”という意味です。結婚・入籍・出産をする予定はないが、同居し、将来も一緒に暮らしていく約束をしている状態、事実婚。 相手の事を、ボーイフレンド・ガールフレンドではなく、“パートナー”と表現します。

さらに、

  • 以前のパートナーの子供との同居

も、よくあります。どちらか、または両方が再婚の場合は日本でもよくあることですが、欧米では、日本よりもダイナミック

子供がきちんと親や親族に会えることを最優先に考えているので、クリスマスには、関係者一同が集まるので、パートナーの元妻どころか、その両親まで一緒に過ごすなんてことも、起こりえます。

ですが、日本人が想像するほど気まずいことにはならず、誰がいても和やかな雰囲気だったりしますよ。

前妻やその家族に会うことは避けられないものと、心の準備をしておきましょう。

ただし、型にハマらないといっても型破りすぎる場合は、慎重に。

  • セトルダウンしない
    • (セトルダウンに全く興味のない男性は日本以上に多いです。)
  • 定住しない
    • ノマドワーカーではないのに、一年の半分くらい旅行している系
  • 働かない
    • 今の時代『会社勤め』である必要はないですが、定期収入のない人も多くいます。
結論
  • 日本と比べて『型破り』な結婚になるかも。
    • 相手と自分の『希望』をきちんと話し合うことは、日本人同士の結婚以上に重要
  • 決まった型にハマりたくない人には、おすすめ
    • 自分のしたいことがはっきりしている人には、快適です

  



国際結婚するとどうなる 

国際結婚のいい事

  1. 日本の常識や形式にこだわらない結婚ができる
  2. 日本的な嫁・姑問題などはない
  3. 新しい世界が見られる(と感じる人もいるかもしれない)

単純に『日本以外の国に住める』ことをメリットと感じる人もいるかもしれませんね

国際結婚の困る事

デメリットというか、大変なところですね…

以下は覚悟をしておきましょう。

  1. 物理的に日本の家族・友人と離れることになる(相手の国に住む場合)
  2. 公共手続き、就職、ローン、引っ越しなど日本では当たり前にできたことでも、移民としてハードルが高くなる
  3. 語学を習得する必要がある
  4. 離婚・決別すると日本人同士よりめんどくさいこともある

国際結婚するとどうなる

最初にも触れましたが、結婚や恋愛はメリット・デメリットを考えてするものではないはず。相手との波長が合えば、大変なことがあっても、少しづつその環境に慣れていくことができると思います。

ある調査では、国際結婚の離婚率は50%以上なのだとか。私もイギリスで幾度となくカジュアルな離婚劇を見てきましたし、離婚経験者の知人・友人の方が多い印象です。

離婚に至る原因はもちろん人それぞれですが、突き詰めていくとたいていのパターンは

  1. 日本人側が外国に住むのがつらくなり、相手も日本には引っ越せない
  2. どちらかがサトルダウンする気がなかった
  3. 結婚観の違いをお互いが合わせていく努力ができなくなった

の、どれかに分類できます。

そもそも欧米は日本より離婚率が高いのもあるね。合わない相手とわざわざ一緒に過ごしたりしないし、離婚自体に抵抗や偏見も全くないしね

これから、日本人以外の方との結婚・サトルダウンの予定という人や、将来、国際結婚をして幸せになりたいという人は、この記事を、参考までに頭の片隅で覚えていてもらえると嬉しいです。

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