2021年、夏よりヨーロッパではいわゆる『ワクチンパスポート』が導入されましたね。EUではグリーンパスとも呼ばれるこの制度の導入から約1か月、このブログでは、一般人の目線でどんなもんなのかを紹介します。
『ワクチンパス』って実際どうなの?と疑問に思っている方に、何かの参考になればうれしいです。
ワクチンパスポートってどんなもの?手続きは
ワクチンパスポートはこんな見た目
こんな見た目です
イギリスのワクチンパスポート
イタリアのグリーンパス
パスポートと言ってもQRコードのついたPDFファイルなんだね
管理・登録は厳重だけど、簡単
イギリスの場合、登録はオンラインから行うのが一般的です。
NHS(国営の保健サービス)のウェブサイトから申し込みます。
手順は以下の通り。
- 保険番号、生年月日などの個人情報を入力
- ワクチンを2回接種など、条件を満たせば自動でデータベースからokがでます
- 本人確認のため身分証明書の写真をアップロード
- さらに携帯電話のカメラで自分の顔写真を登録
手続きの翌日Emailで確認完了のお知らせが届き、PDFのパスポートがダウンロードできます。
オンラインでの申し込みを希望しない場合は、書面でも申し込めるけど、
取得に1週間以上かかるみたいだよ
ワクチンパスの使い方・イギリス編
イギリスの場合、2種類のワクチンパスがあります。(ありました)
- COVID Pass – Travel abroad (コロナパスポート・海外旅行)
- イギリス国外に旅行し、帰国した際の『隔離措置』が免除になるために必要です。
- COVID Pass – Domestic events
- 国内のイベントへの出入りの際に必要でした
1は取得者が多いようなのですが、2の必要性は正直あまりないというのが実感です。
というのも、2を持っていなくては入れない施設・イベントは、日常的には、ほとんどありません。
スーパーマーケット・デパート・衣料品店、病院、図書館などの生活に必要な施設のほかに、レストランやカフェ、観光施設、美術館などでも、ワクチンパスは不要です。
なので、2の国内でパスが必要になる施設は、音楽ライブなどの大型イベント・ナイトクラブとされていました。
そして、この記事を書いている最中に、2番の国内パスの廃止が発表になりました。
詳細記事はこちら(BBC英国ニュース)
一か月、運用をしてみたけれど、あまり必要性がなかったということなのかな?
ちなみに、EUでほかの国に先駆けて『グリーンパス』を導入したイタリアの場合は、ナイトクラブだけでなくレストラン、遊園地、水族館などの娯楽要素の強い施設はグリーンパスの提示が必要です。
カフェの屋内テーブルにもグリーンパスなしでは入れないよ!
ただし、イタリアの場合はレストランやカフェではテラス席が圧倒的に多いため、施設や利用客からの不満の声はほとんどないみたいです。
ワクチンパス不要で、これからどうなる?
2021年、9月13日現在、イギリスでは
- マスクの着用は義務化しない(屋内を含む)
- すべての商業施設が営業可能
となっています。アルコール除菌などの対策は続いていますが、生活はコロナ以前に戻っています。
ですが、感染者数を比べてみると、実はイギリスの方がはるかに多い状態。
イギリス | 日本 | |
感染数 | 3,5000 人 | 9,000人 |
人口 | 6,600万 | 1.2億 |
どのようなコロナ対策をとるかは、『お国柄』の違いからきているのかもしれませんね。
施設への入場に関して、ワクチンパスは不要ですが、海外旅行をする際はワクチン接種状況の証明は必須になっていくと思われます。
『コロナが落ち着いたらそろそろ海外旅行を…』と計画中の人は、海外ニュースをこまめにチェックして準備しておくことをお勧めします。
You Tubeでもコロナ関係のニュースの肌間をお伝えしていますので、ぜひご覧ください。