イギリスと言えばパブ。 パブとはパブリックハウスの略で、居酒屋とレストランを混ぜたようなところです。
British Beer and Pub Association によると、イギリスには約47,000店のパブがあるそうです。
日本にあるコンビニの数が約5,5000件といわれているので、それに迫る勢いですね。
そんなイギリス観光では欠かせない『パブ』、せっかくなら現地の人のように、スマートに楽しみたいですよね。
今回の記事では、イギリスのパブの利用方法を初めてパブを選ぶ方向けに徹底解説します。
パブではビールを頼もう
他のお酒も頼めますが、パブの雰囲気を楽しみたいならビールを頼みましょう。
1.パブのビールのサイズ
ビールのサイズはパイント(568 ml)とハーフパイント(284ml)があります。
大きい方がお得ですが、温くなるのがイヤ!という人はハーフがおススメです。
値段は、パイントが£4~5(約600~800円)、ハーフが£2.5(約400円)くらいです。
2.カウンターで一杯ずつ購入
ビールを頼む列はありません。
空いているバーテンダーを見つけて、ササっと注文を伝えましょう。
混んでいると、なかなか注文できず時間がたってしまうことも。多少強引に注文しよう!
3.迷ったらこれを頼もう
パブにはメニューがありません。
カウンターにあるタブ(ビールのメーカー名の書いてある蛇口のようなもの)から好きなものを選ぶか、冷蔵庫にある瓶ビールを選んで注文します。
種類がありすぎて決められない!と思ったら、次のビールがおすすめです。
女性も飲みやすい定番ビール
女性におすすめと言えば、ベルキーのStella Artoris(ステラアルトワ)かイタリアのPeroni(ペローニ)でしょう。
どちらも日本のビールに近いさっぱりとした癖のない飲み心地で、ほとんどどこのパブでも置いています。
Stella Artorisは『ステラ』といえば、注文できます。
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パブの雰囲気を楽しみたい人におすすめです
ロンドン産のビール
ザ・ロンドンなビールと言えば、London Pride(ロンドンプライド)でしょう。ロンドン西部には専用の工場があります。
味的には、、、正直普通ですが、日本のビールよりはだいぶん濃い感じですね。
ギネスビールに挑戦
『イギリスらしいビールが飲みたい』のならやっぱりGuinness(ギネス)でしょう。日本では黒ビールとして知られていますね。ひと口目は『苦い』と感じるかもしれませんが、慣れると癖になる味です。
またギネスには鉄分が多く含まれるため、鉄分が不足しがちな女性にもおススメ・・・らしいです。
ちなみにギネスビールの本拠地はアイルランド。本場で飲むギネスはさらに一味違うらしいよ
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最近人気の地ビール
ここ数年で、ロンドンの町で地元ビールブランドを立ち上げるのがブームになっています。その中の一つがCamden beer hall(カムデンビアホール)
ビール蒸留工場→見学施設→パブと人気を広めていき、現在では自社ブランドのビールがスーパー等でも販売されるほど。
特に東ロンドンにおしゃれなパブやビール工場が集まっているので、近くにいく機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。
いいパブの見分け方
パブには『当たりはずれ』がかなりあります。
事前に観光ガイドなどで調べるのもいいですが、ガイドブックに載っていない店にふらっと立ち寄ってみるのも、旅行の醍醐味ですよね。
パブを選ぶときは以下の情報を参考にしてみてください。
1.清潔で安全なパブを選ぼう
パブは『庶民の憩いの場』として使われて、いろいろな層のお客さんがやってきます。
そのため決して清潔ではない店も、結構あります。
パブは危ない場所ではないですが、ひどく酔った人のたまり場になっているようなパブは避けましょう。
たいていのパブは外に喫煙テーブルがあり、客層が外から何となくわかりますが、入ってみて雰囲気が気に入らなければ、何も言わずにさっさと出てきてOKです。
おんなじパブでも、お洒落パブ、観光客向けパブ、家族OKから安く飲みたい人向けパブまで、いろいろあるよ
2.田舎町・郊外の個人店は大体うまい
湖水地方のようなイギリスの田舎に旅行する機会があれば、道中に必ずパブがあります。
田舎町の個人経営パブは、ホームメードの料理でもてなしてくれることが多いです。
ガーデンや内装もイギリスらしい素敵なお店もたくさんありますので、ぜひ試していただきたいです。
できれば地元のお客さんが多く入っている店を選びましょう。
ロンドンから車で30分程度の郊外の町でも質の高いパブを見つけることができますよ。
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3.ロンドンや都心ではガストロパブを選ぼう
ロンドンでは、お洒落パブ、安いパブ、ジモティ向けパブの3つに分かれます。
一番のおすすめはジモティ向けパブ。料理もしっかりしていて、安く雰囲気も楽しめます。
ただし、ジモティ向けパブは基本的には住宅街にしかないので、観光地エリアでいい感じのパブを見つけるのは結構難しいです。
4.パブチェーンの食事はファミレスクオリティ
パブチェーンもそこら中にあります。
ビールを飲むだけなら、サービスが安定していて、店内の広いチェーンパブはおすすめです。
料理は基本は冷凍食品を加熱して提供しているので、期待はできないでしょう。
パブでは何を食べるべきか
フィッシュ&チップスを頼むべきか
イギリスと言えばフィッシュ&チップスがまず思い浮かぶでしょう。
しかし、 フィッシュ & チップス はパブよりもテイクアウト店や専門店で食べることを断然おすすめします。
フィッシュ & チップスはタラなどの白身魚をフライにしただけの料理なので、パブによっては新鮮な魚を扱っておらず、味が劣ることが多いです。
ちなみにフィッシュ&チップスのおすすめはこちら。
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平日もやっている?サンデーロースト
サンデーローストとは『日曜日の昼下がりに家族が集まって食べる結構量の多いランチ』です。
自宅でローストを作る習慣をいまだに続けている家庭もありますが、レストランに食べに行く家族もいます。
サンデーローストのプレートの内容は大体以下のようなものですが、『イギリス版の唐揚げ定食』のような庶民に愛されている味なので、ぜひ試してみてください。
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Sunday Roast(サンデーロースト)は日曜日以外も提供しているお店も結構ありますよ。
ロースト肉は柔らかくて、食べやすいし、いろんな野菜が入っているから飽きずに楽しめる味だよ。
ガストロパブならもっと選べる
近年はガストロパブと言われるレストランとパブの良さを両方持ったお店が人気です。
ガストロパブでは、いろいろなおつまみが少しずつ楽しめるシェアプレートがおすすめ。
イギリス料理に限らず、地中海料理の影響を受けたオリジナルの味が楽しめます。
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昼間っからパブで飲もう
日本では『昼間っからお酒なんて』といわれますが、イギリスではそんなの関係ありません。
パブランチ、なんていう言葉もあるくらいです。
パブは12時頃からやっていますから、気にせず昼までもビールを頼みましょう
夜のパブの楽しみ方は違います。
基本的には、ビールを立ち飲みし、おしゃべり目的に行くことが多いです。
食事のラストオーダーが午後9時のことが多いので、観光後の食事には使えないことも。
夜は人が多すぎてゆっくり雰囲気を味わったり、写真を撮ったりはしづらいので、観光目的なら昼間に行くのがおすすめですよ。
パブに行くときの注意
貴重品は手放さない
盗難がとにかく多いです。
貴重品に限らず、荷物を置きっぱなしにするのは厳禁です。
お土産、上着、リュックサックのような大きな荷物でも、他人の手の届きにくい場所に置き、常に目を離さないようにしましょう。
年齢証明が必要かも!?
特に日本人むけの注意なのですが、パブやスーパーでお酒を買うときに25歳以下に見える場合は年齢証明できる書類が必要です。
アジア人はイギリス人からは若く見られることが多く、40代以上でも年齢証明を求められる日本人は男女問わず多くいます。
20代の方であれば、とりあえず年齢証明はできるようにしておくとスムーズだと思います。
まとめ
いかがでしたか?
パブはイギリスの大事な文化です。ぜひいろいろな楽しみ方を試してみてくださいね。