世界中のビジネスが集まり、トレンドの発信地であるロンドン。そのロンドンでいま人気の日本食の中に『Mochi』(もち)があります。
実は2000年代には、イギリスでモチ・Mochiが流行りそうな兆しは全くありませんでした。2015頃から、モチは急速に人気になっていきました。なぜ Mochiが知名度を上げていったのか? 海外Mochiブームの理由と、そこからわかる海外の日本食ブームの現状を見てみましょう。
ロンドンで見かける『Mochi』とは?
1.もち=お菓子
ロンドンでMochiというとお菓子のもちのことです。
とくに『大福』は日本食テイクアウトショップやレストランなどで、デザートとしても置かれていて、これが、Mochiとして知られています。
また、お菓子コーナーも、半生菓子のもちがそろっています。
2.チョコもちやジャムの『Mochi』が特に人気
大福タイプのもちが人気なのは、嚙み切りやすい柔らかな触感です。
強い弾力のありすぎるものや、まんじゅう、お団子、わらび餅のようなものはあまり人気がありません。
↓こちらはイギリス人によるMochiのレビュービデオです↓
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Mochiとはお米からできた食品ではなく『日本の柔らかいスイーツ』として、受け入れられています。
また、イギリスではあんこやきな粉の人気が低く、代わりにチョコクリームやフルーツジャムの入ったお菓子が人気です。
日本の伝統食として紹介されながらも、フレーバーはしっかり『ストロベリーチーズケーキ』味!
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どら焼きも、中身がカスタードクリームやマスカルポーネチーズなどで作られています。
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3.もちアイス
Mochi人気の火付け役となったのが、『もちアイス』です。
日本で昔から人気の『雪見大福』とほぼ同じなのですが、サイズが一口サイズです。
なんといっても、見た目もカラフルで、おしゃれ。味の種類も豊富です。
SNSから火が付いたのも納得できますね。
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カップに入って販売されているので、食べ歩き用にも人気!
4.切り餅の知名度はまだ低い
切り餅は残念ながら、まだほとんど知られておらず、レストランなどで見かけることもありません。
その理由は
- 欧米に似たような食べ物がなく、なじみがない
- 一緒に食べるきな粉、あんこ、海苔、醤油などが必要
- 調理法が紹介されていない
などが、あげられます。
ですが、健康食を扱う店などでは、Tofuと一緒にモチが売られています。パンやパスタの代替商品として、ヘルシー志向のユーザーから今後人気がでてくるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
ロンドンでMochi人気に火が付いた理由とは
- 大福などのとろけるような食感がウケた
- フレーバーはチョコやストロベリーなど海外向けのアレンジに
- みためもかわいくして、おしゃれなストリートフードとして紹介された
これは、以下の『ロンドンでバズる日本食のパターン』にもぴったり当てはまります。
- 『日本の伝統食』であるというブランドストーリー、
- 現地受けしやすい味の調整
- ビジュアルを最重視したマーケティング
ほかの記事でもロンドンの日本食事情を紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。